2005年03月29日

昨年末から打合せやリハーサルを重ねてきた、
能美健志&ダンステアトロ21の新作「四季」の全公演が終了。

長いようで短かった。
本番がひとつ終わるたびに、さみしい気持ちがした。

本作品に参加するにあたっては、わたくしはまず、シーンごとに声を使い分けることや、
音やダンサーとの関係においてフレージングを即興で行うことを出発点とした。
それがリハーサルを重ねる毎に、舞台上でどのような身体でいるか、
ということと声のパフォーマンスとの関係をすごく考えなくてはならなかった。
作品の中での自分の役割を考えすぎて、スタティックな状態を保とうとすると、
とっても不自然でぎこちない歩き方になってしまったり、
時間軸にとらわれすぎたり、声と身体がバラバラになってしまう。。
そんなリハーサルが続いて、ずいぶんドツボにはまっていたところ、
通しを見てくださった方に、ずばり指摘され、アドバイスをいただたいて、
うたっている身体そのものに立ち返ることができた。
身体を忘れることで、身体を取り戻し、すごく自由に動けるようになっていった。
ごく自然なことなのかもしれないけれど、
わたくしはこの道をたどることによって、いま自らの可能性が拡がるのを感じている。

作曲をするときにも、身体を持つこと、その身体をどう表すかを考えることが、
作品にもたらす力はとても大きいと思う。
特に、わたくしたちが行っているような方法においては。
今回の経験を次回の主催公演に生かしていこうと考えている。

at 22:30│コメント(0)トラックバック(0)活動の記録 │ mixiチェック

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