2006年12月09日

高田馬場のスタジオにて、「ビオトープ」のためのリハーサル。

前回の即興的モチーフから、更に要素を絞って、その現象の内と外について印象を語りながら、何度も検証と構築を重ねてみる。視線やフォルムやサイクル感覚や運動の感覚など、様々な感覚が自分の中にも流れ込んできて、そこから文脈めいたものや現代日本人としての仮想のアイデンティティが見えてきたり、とても脳味噌が回転しました。能美さんの動きもどんどん研ぎ澄まされていきます。衣装の知美さんも、更に発想が掻き回されるようなキーワードで攻めてきます。

こうして振付・身体のことを観察しながら、音や音響・衣装・美術・照明などの要素を同時に解体し、その情報を交換しつつ、それぞれが行為を同時進行できる環境こそが、今回のクリエイションの重要なポイントです。そして、この行為の現場こそがこのクリエイションの「生ける場所」でもあり、そのなるべく縦横無尽で自在な環境づくりがわたくしの役割と考えています。先日のムサビでの講義では、シャルルさんの質問に対し、このことを「それぞれの立場からのエネルギーのぶつけあい」という言い方しかできませんでしたが、このようなクリエイションチーム的なありかたについても、きちんと表明しながら、その評価・責任をちゃんと負って、みんなが結果を積み重ねていけるようにしたいと思っています。とってもエラそうでなんだこりゃかもしれませんが、要は、作品に関わるみなさんはの熱い心をのびのびと発揮できる場を大事にしていきたい、というわたくしなりの心意気です。能美さんも自分自身と向き合い、新境地を拓こうと挑戦しています。ますます、楽しみになさってください。

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能美健志ソロパフォーマンス
"ビオトープ"
2007.3.16-18 / temporary contemporary
構成・振付:能美健志、構成・演出:さとうじゅんこ
音楽:種子田郷、衣装:川口知美、他

お問合せ:ダンステアトロ21 info_dt21@yahoo.co.jp



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