2006年12月

2006年12月18日

いよいよZAIM別館1Fホールにシンフォキャンバスが設置されて、
自分の声×24トラックが宮本さんの手によってどのように響くか、聴きに行きました。

ホール全体に木立のように立つスピーカと優しい照明の間には木のイスやオブジェが配置され、木陰で風を聴くような佇まいがとても美しいです。

それを取り囲むように置かれた膨大な数の写真は、日本人の心の風景を捉えたアジアの色彩を放っており、日本はクリスマスという行事が定着したけれど、この日をどういう1日にしていくのか、わたくしたちはいま一度、日本人という立場を振り返り考えたいと思いながら歌った、このたびの自分自身の気持ちにとても合致するおもいがしました。

そして、シンフォキャンバスの演奏は、もう想像以上に「音楽」の愉しみを実現しているものです!
個々の声とコーラスとしての響きの両方がちゃんと表れていて、その森に立っていると、歌っているもの同士の間で起こっていることを知覚することができるだけでなく、そこで自分がどのように聴くかという積極的なオーディエンスになることができるのです。
宮本さんも、それが効果的に表れていることをとても喜んでくださり、「音と音の間にあるものを表現したかったんです!」とおっしゃっていました。そして、これをちゃんと「コンサート」としてやっていきたい、という思いにわたくしたちも大変共感し、またいろいろと構想を膨らませておしゃべりが止まりませんでした。

ということで、24日のさとうが生うたで出演する時間は、フェスティバルの雰囲気も考慮しつつ、「コンサート」という意識です。時間は、他の催しの出音とまだ調整中ですが、早急にお知らせします。

もちろん、24日のライヴ以外でも会期中は繰り返し流れています。
こんな時期ですからみなさんお忙しいと思いますが、ふらっと「音の森」に迷い込んでみませんか?

ラベンダーの優しい香りと美味しいコーヒーでお待ちしています。

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『音の森』 Sympho Canvas vol.3
featuring さとうじゅんこ

音響空間研究会 宮本宰と田口和典によるサウンドインスタレーションと
さとうじゅんこ (project suara) による多重唱再生&生アカペラ歌唱

◇2006年12月19日(火)~12月25日(月)12:00-21:00
ZAIM 別館1階ホール
◇入場無料

同時開催 大西みつぐ写真展 「路上の温度計」


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2006年12月17日

能美さんが帰国早々、打合せ。さすがにお疲れの様子。
チラシ印刷が急務ということで会って決めるのが早いだろうと急遽集まりました。
こういうひとつひとつのコミュニケイションが意外と利くのですね、きっと。
チラシは、クリエイションスタンスの表明でもあり、見て下さる人へ印象として伝わって欲しいことをきちんとしのばせておかなくてはいけないと、改めて気付きました。

さて、短い滞在の中でも、能美さんはパーフェクトにお土産のリクエストに応えてくれました!!ありがとうございます!!
わたくしは、リーダープライスのキャラメルティのティバッグとクスクス(知美さんおすすめの)、種子田はパピエダルメニィをいただきました。
種子田は、以前やはりパリのお土産にいただいたパピエダルメニィをたいへん気に入っていて、曲づくりに入る前に必ず焚いているのです。それを能美さんは苦労して探してきてくれました。日本でも取り扱っているお店があるそうです。

空気を浄化する紙のお香~パピエダルメニィ デプロワイエ


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2006年12月16日

12月19-25日にZAIM Monthly Sound Art Festaで展示されるシンフォキャンバスクリスマスバージョンのための打合せのため、宮本さんがわざわざ家まで来てくださる。美味しいおみやげをいただきまして、しあわせです。

まずは、うたのファイルを聴いていただき、歌う際に自分が想定したことなどをお伝えしてみる。これが参考になるのかどうかは置いておいて、しかし逆にそのような先入観なく宮本さんがどのように感じてくださるかも楽しみにしたいところです。というのは、シチュエイションや学術的歴史的背景としては一貫性が損なわれても、そのヴァーチュアルなイメージが新しいシチュエイションを生むような音場づくりができることが、このシンフォキャンバスのおもしろさのひとつだと考えるからです。

わたくしが無意識に行っていることにフォーカスしたり、宮本さんの反応に寄り添ってみたり、そういう音楽的なコミュニケイションが実現できてそれが音になることをよろこびに、今後の展開も考えていければと望んでいます。

自分なりにシンフォキャンバスで響くときのひとつひとつのトラックの聞こえ方など想像しながら録音したつもりですが、実際どのようになるのか、とても楽しみな反面どきどきしています。


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2006年12月09日

高田馬場のスタジオにて、「ビオトープ」のためのリハーサル。

前回の即興的モチーフから、更に要素を絞って、その現象の内と外について印象を語りながら、何度も検証と構築を重ねてみる。視線やフォルムやサイクル感覚や運動の感覚など、様々な感覚が自分の中にも流れ込んできて、そこから文脈めいたものや現代日本人としての仮想のアイデンティティが見えてきたり、とても脳味噌が回転しました。能美さんの動きもどんどん研ぎ澄まされていきます。衣装の知美さんも、更に発想が掻き回されるようなキーワードで攻めてきます。

こうして振付・身体のことを観察しながら、音や音響・衣装・美術・照明などの要素を同時に解体し、その情報を交換しつつ、それぞれが行為を同時進行できる環境こそが、今回のクリエイションの重要なポイントです。そして、この行為の現場こそがこのクリエイションの「生ける場所」でもあり、そのなるべく縦横無尽で自在な環境づくりがわたくしの役割と考えています。先日のムサビでの講義では、シャルルさんの質問に対し、このことを「それぞれの立場からのエネルギーのぶつけあい」という言い方しかできませんでしたが、このようなクリエイションチーム的なありかたについても、きちんと表明しながら、その評価・責任をちゃんと負って、みんなが結果を積み重ねていけるようにしたいと思っています。とってもエラそうでなんだこりゃかもしれませんが、要は、作品に関わるみなさんはの熱い心をのびのびと発揮できる場を大事にしていきたい、というわたくしなりの心意気です。能美さんも自分自身と向き合い、新境地を拓こうと挑戦しています。ますます、楽しみになさってください。

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能美健志ソロパフォーマンス
"ビオトープ"
2007.3.16-18 / temporary contemporary
構成・振付:能美健志、構成・演出:さとうじゅんこ
音楽:種子田郷、衣装:川口知美、他

お問合せ:ダンステアトロ21 info_dt21@yahoo.co.jp



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2006年12月06日

ON-COOのサウンドアートフェスティバルで大好評の、
宮本宰さんと田口さんによるサウンドインスタレーション「Sympho Canvas」
第3回クリスマスヴァージョンに、「こえ」で協力させていただくことになりました。
ただいま収録の真最中です。
自分の声でどこまで空間と対話できるか、チャレンジしています。
クリスマスの日本大通をお散歩しながら、ぜひお出かけください!

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『音の森』 Sympho Canvas vol.3

ON-COO (音響空間研究会)
宮本宰と田口和典によるサウンドインスタレーション

◇2006年12月19日(火)~12月25日(月)12:00-21:00
ZAIM 別館1階ホール
◇入場無料

今度のシンフォキャンバスはスゴイぞ!
音響空間研究会 宮本宰と田口和典によるサウンドインスタレーションとさとうじゅんこ (project suara) による多重唱再生&生アカペラ歌唱

24chマルチトラックによる“リアル”な音空間!今のトレンドであるマルチサラウンドシステムとはひとあじ違うヴァーチャルサウンドシステムをZAIMで体感してください。
ひとつひとつ手作りされた平面フラットスピーカーの間を歩いてみたり、
演奏にあわせて一緒に口ずさんだりすることができるのは世界でもここだけ!
クリスマス特集である今回は、歌い手・作曲家の さとうじゅんこ (project suara) による多重唱のクリスマスソングを演奏!もちろん世界初!!
24日は生のご本人もアカペラで参加されるので24CH+生歌唱だ!!!
凄いぞ!!!
コーヒーを片手に、アロマの香りとともにゆっくりくつろぎながら楽しめます。
空間デザイナー植竹氏による演出も見もの。
ザ・ダークルーム・インターナショナルによる写真展も開催して盛りだくさん!
ご家族と、大切な人と、いつもとは違うクリスマスのひとときを過ごしませんか?

同時開催 大西みつぐ写真展 「路上の温度計」

ホール奥では個展も開催します。
山田卓生 写真展
平林幸壽 作品展

■主催  :ON-COOプロジェクト(音響空間研究会)
■共催  :ZAIM
■協賛  :ZAIM CAFE、株式会社ウエタケ、BJ-ELECTRIC、株式会社パシフィックハウス、リード企業株式会社、グラフィカルサウンド、PUALANI、スーパーファクトリーアウトレット、Ms Projects、ザ・ダークルーム・インターナショナル
■協力  :ポートサイドステーション
■後援  :株式会社Taguchi
■企画  :ON-COO-PROTOCOL
       project suara http://suara.jp/ info@suara.jp
■問合: ON-COO-PROTOCOL japorhythm@hotmail.co.jp田口製作所

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